V$PGA_TARGET_ADVICEは、初期化パラメータ「PGA_AGGREGATE_TARGET」の現状値の変更(0.125〜8倍の範囲)が、ビュー「V$PGASTAT」に表示される「cache hit percentage」と「over allocation count」に、どのような影響を受けるかを予測します。
この予測は、過去のワークロードを元に行われます。
PGA_AGGREGATE_TARGETが設定されていない場合、このビューの内容は空になります。
また、初期化パラメータ「STATISTICS_LEVEL」が「BASIC」に設定されている場合、このビューの内容は更新されません。
このビューの情報は、インスタンスの起動時と、PGA_AGGREGATE_TARGET初期化パラメータの値が動的に変更された時点でリセットされます。
V$PGA_TARGET_ADVICEの主要項目一覧
列名 |
説明 |
PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE |
初期化パラメータ「PGA_AGGREGATE_TARGET」の想定値(バイト単位) |
PGA_TARGET_FACTOR |
初期化パラメータ「PGA_AGGREGATE_TARGET」の設定値に対する、「PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE」列の増減率 |
ADVICE_STATUS |
初期化パラメータ「STATISTICS_LEVEL」の値から、使用可能か(ON)、使用禁止か(OFF) |
BYTES_PROCESSED |
SQL作業領域で処理される合計バイト数の予測値 |
ESTD_EXTRA_BYTES_RW |
読み込み、または、書き込みされる追加の見積りバイト数。
この値は、PGA_AGGREGATE_TARGETの値についてワン・パス(またはマルチ・パス)で実行される作業領域の見積り数およびサイズから導出される。 |
ESTD_PGA_CACHE_HIT_PERCENTAGE |
ビュー「V$PGASTAT」の統計名「cache hit percentage」の見積り値。
この列は、BYTES_PROCESSED / (BYTES_PROCESSED + ESTD_EXTRA_BYTES_RW)と等しくなる。 |
ESTD_OVERALLOC_COUNT |
PGAメモリーの追加割当てが行われる回数の見積り数。
ゼロ以外の値は、「PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE」列の設定値が小さいために、作業領域のワークロードを実行できないことを意味する。
これによってOracleではそのターゲットを処理できなくなるため、「PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE」の予測値を、初期化パラメータ「PGA_AGGREGATE_TARGET」に設定できないことになる。 |