スポンサード リンク
初期化パラメータファイルは、oracle9i以降、2種類になりました。
● 初期化パラメータファイル( PFILE )
静的パラメータファイルとも呼ばれます。
oracle9i以前からのテキストファイルで、設定内容を手動で直接変更できます。
ファイル名は、「initSID.ora」になります。
設定変更を、有効にするにはORACLEインスタンスの再起動が必要になります。
「ALTER SYSTEM」コマンドを使用して設定値を変更すると、起動中のインスタンスのみに変更が適用されるので、インスタンス再起動で変更した設定値は失われます。
● サーバー・パラメータファイル( SPFILE )
永続パラメータファイルとも呼ばれます。
oracle9iから追加されたバイナリファイルで、ORACLEサーバーによって管理されます。
ファイル名は、「spfileSID.ora 」になります。
「ALTER SYSTEM」コマンドを使用して設定値を変更すると、インスタンス再起動しても永続的に変更内容は保存されます。
設定変更を反映する範囲は、SCOPEオプションで指定できます。
|
SQL> ALTER SYSTEM SET パラメータ名=パラメータ値 [ SCOPE=変更範囲 ] |
SCOPEの設定値
SCOPE設定値 |
説明 |
MEMORY |
起動中のインスタンスのみに変更が適用され、即時に変更が有効となりますが、次にデータベースを起動したときには変更が無効となります。 |
SPFILE |
SPFILEはサーバー・パラメータ・ファイルのみに変更が適用され、次にデータベースを起動したときに変更が有効となります。 |
BOTH |
サーバー・パラメータ・ファイルとメモリーの両方に変更が適用されます。
SCOPEを省略した場合、BOTHはデフォルト値となる。 |
● 初期化パラメータファイルの格納場所
UNIX :$ORACLE_HOME/dbs
Windows :%ORACLE_HOME%\database
●優先順位
複数の初期化パラメータファイルがある場合、設定ファイルが適用される優先順位は以下のようになります。
(1) 起動時に指定したpfile:startup pfile='[ファイル]'
(2) spfileSID.ora
(3) spfile.ora
(4) initSID.ora
(5) init.ora
●pfile、spfileの作成方法
spfileは、pfileから以下のコマンドで作成できます。(SYSDBA or SYSOPERシステム権限が必要)
|
SQL> create spfile='ファイル名' from pfile='ファイル名' |
pfileも、spfileから以下のコマンドで作成できます。(SYSDBA or SYSOPERシステム権限が必要)
|
SQL> create pfile='ファイル名' from spfile |
スポンサード リンク
|